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イエローバスで安来の美術館巡り

 山陰地方特有の冬のさえない天気は、土地の人でもついつい気が滅入ってしまいます。特に自動車がない人は家の中で閉じこもりがちです。今回の旅は、雨日でも楽しめる安来の観光巡りを御紹介します。

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 足立美術館の目玉といえば、四季折々さまざまな表情を見せてくれる日本随一美しいと言われる日本庭園です。日本一というのは誇張ではなく、アメリカのとある庭園の評価機関が、日本のあらゆる庭園(京都などの名庭園ももちろん含む)の中で、ランキング一位と認定したのです。そんなこともあって、今、足立美術館は海外からも脚光を浴びています。

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 さて、この日は雨まじりの天気でしたが、かえって雨の中でこそ見られる景観が、ゆっくりとくつろぐのにはぴったりでした。館内には庭に面している面に二ヶ所の喫茶店があり、ともに見晴らしがよく、庭をのんびりとしながら見ることができました。ちょっと休憩のつもりが、ついつい長居……なんていうのもよいかもしれませんね。

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 もちろん展示品もすばらしいものが揃っており、特に横山大観の日本画や、北大路魯山人の陶器など、ほかでは見られない優れた作品を見ることができます。特に横山大観の所蔵品は質、量ともに日本一を誇っており、山陰にいるのなら一度はその目に焼き付けておくべきでしょう。

 また、美術品めぐりに疲れたならば、疲労回復に効果があるという、歩いてすぐの鷺の湯温泉でほっと一息入れて見るのもいいでしょう。

 加納美術館は絵画、日本画、備前焼、彫刻、器などの、さまざまな展示品があります。特に、人間国宝に指定された金重陶陽氏の備前焼を初めとした、重要無形文化財に指定されて言う作家の作品が多く展示されています。少々交通の不便な場所に建っていますが、ぜひとも訪れて欲しいポイントです。

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 さて、今回訪れた足立美術館と加納美術館は両方とも茶室を備えており、貸し出しもしているそうです。茶の湯をたしなめられる方なら、ぜひ風情ある茶室を利用してみたいものです。

 ところで、今回の旅行の足になったのが、安来市営のイエローバス。その名のとおり、車体が黄色で、ちょっと小さめの車両を使っています。安来にはこの1社しかバスがありませんので、とても分かりやすい。しかも、乗り換えない限り、すべて料金は200円と格安です。足立美術館の入館料が1700円と高い分、交通費が安くすむのは助かりました。つけ加えると、安来駅から足立美術館までの往復は、美術館へのシャトルバスで「無料」ですので、これを逃す手はありません。

 旅行計画を立てるときに一番苦労したことは、加納美術館までのバスの本数が限られていたことです。タイムテーブル作りには四苦八苦しました。また、広瀬のバスターミナルは行き先が多いので戸惑うかもしれませんが、職員さんが親切に道順を教えてくれますよ。

 

旅人/段上時彦(まちかど研究室・島根大学文芸部)

Last modified:2007/03/26 01:15:16
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References:[安来編]